歯にこびり付いた「ヤニ」に悩んでいませんか? できることならきれいに取ってしまいたいと思っている「喫煙者」の方は大勢いると思います。しかし、残念ながらタバコのヤニはそう簡単には落ちません。ヤニを付けたくなければタバコを吸わない方が一番ですが、愛煙家にとってはなかなか難しいのが現状でしょう。
どうしても歯のヤニを取りたい場合、ベーシックな歯ブラシでは限界があります。機能性のある「電動歯ブラシ」などを使って除去したり、歯医者さんに行ってきれいにしてもらうことが“ヤニ取り”の効果的な対策です。
ここでは、自宅でできる歯のヤニを取り除く最適な方法と、歯医者さんで行ってくれる歯のクリーニングの仕組みについても紹介します。ぜひ読んでみてください!
この記事の目次
1.自宅でタバコの「ヤニ」を落とす!
1-1 機能性のある電動歯ブラシで「ヤニ」を除去
タバコの「ヤニ」はとても頑固に歯にこびりついてしまいます。いくら丁寧に歯磨きをしても、一度こびりついた「ヤニ」を取り除くのは、ただの歯ブラシでは至難の業です。そこで試してもらいたいのが、機能性のある「電動歯ブラシ」です。
◆音波水流で洗浄する電動歯ブラシ
“音波水流”の強力な洗浄力で、歯のプラークだけでなく、タバコの「ヤニ」を取るのにも効果的です。
いろいろな用途に合わせてラインナップされており、自分に合った製品を選んで使用することができる電動歯ブラシです。
◆3D丸型回転する電動歯ブラシ
「3D丸型回転」という独特なブラッシングにより、虫歯や歯周病の原因となるプラークを除去していきます。もちろん、ヤニを取る力にも優れています。用途に合わせて種類が豊富なので、自分に適したものを選ぶと良いでしょう。
1-2 「ヤニ」を取り除くための歯磨き粉
ヤニを落とすには、歯磨き粉にもこだわりましょう。
“ホワイトニング用歯磨き粉”を選んでいただきたいところです。
歯を白く見せるために使用するホワイトニング用歯磨き粉は、ヤニを落とすのにも有用です。さらにヤニだけでなく、歯の黄ばみや口臭も防いでくれる商品もありますので、お好みのものを探してみてください。
さらに、口内の粘つきも抑えることができ、朝起きたときの爽快感を味わえるものもあります。歯に付着したヤニが気になる方にはおすすめです。
2.歯医者さんで「ヤニ」を除去
◆歯のクリーニングをしてもらう
歯医者さんでクリーニングをしてもらい、ヤニを取ってもらうこともできます。
「PMTC」という歯のクリーニング技術を用いて行う方法です。歯にこびりついた「ヤニ」だけでなく、着色汚れも落とせる技術です。汚れが再び付着するのを遅らせることもできます。また、口臭対策にもつながります。
しかし、この歯のクリーニング技法は「保険適用外」となるため、歯医者さんにもよりますが、すべての汚れを除去するとなると1万円以上の費用がかかる場合があります。
3.タバコのヤニを予防するには
タバコのヤニを歯に付けないようにするには、タバコを吸わないことが第一です。
自宅や歯医者さんできれいに取り除いても、ヤニはすぐに歯に付着してしまいます。タバコをやめずにヤニの付着を予防するのなら、いままで紹介してきた方法で丁寧に歯を磨いてあげることです。もしすぐに歯を磨けないときは、タバコを吸ったあとに口の中を軽くゆすいであげることも必要です。
4.まとめ
歯に付着する「ヤニ」はタバコを吸う人にとっては厄介なものかもしれません。タバコの吸い過ぎは身体の健康にも良くないばかりか、歯にも悪い影響を及ぼしていることになります。強固なヤニを除去するには、電動歯ブラシやホワイトニング用歯磨き粉を使ってみるのがいいでしょう。歯医者さんでもクリーニングをしてくれますので、自分の用途に合わせて“ヤニ取り”を行ってみてください。
1975年 東京歯科大学 卒業
1975年~1977年 新宿ビル歯科 勤務
1978年 早川歯科医院 開業
現在に至る
執筆者:
歯の教科書では、読者の方々のお口・歯に関する“お悩みサポートコラム”を掲載しています。症状や原因、治療内容などに関する医学的コンテンツは、歯科医師ら医療専門家に確認をとっています。